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ハイチ=コレラの死者9百人超す=国連が国際的な支援を要請

ニッケイ新聞 2010年11月17日付け

 1月12日に発生した大地震の被災者の多くがキャンプ生活を強いられているハイチで、コレラ患者が増え続け、住民らによる抗議行動なども起きている。
 約3週間で急速に拡大した感染による死者は、13日付伯字紙で12日現在796人と報じられたものが、15日のテレビニュースでは917人に増え、入院患者も1万4600人余り。
 このまま蔓延すれば感染は国内全域に広がり、今後6カ月での患者発生は約20万人に及ぶと見た国連は12日、国際的な活動を行っている非政府団体などに1億6390万ドルの支援を要請。地震被災者150万人の多くがキャンプ生活を強いられている同国だけに感染抑制は困難で、隣国ドミニカへの感染拡大も懸念されている。
 同国でのコレラ患者の致死率は6~7%で決して高率とはいえないものの、08年8月から09年7月にコレラが流行ったジンバブエでの4287人以上の死者が出る可能性は高い。
 国連と同様、国際赤十字社も国際的な支援を要請したが、その一方、これまでコレラ発生の経験がないハイチでの同病流行は、国連平和部隊の兵士達が病原菌を持ち込んだからと考える市民らの抗議行動も起き、週末の同国は混乱の一言。
 平和部隊基地や路上に積んだタイヤに火を放つなど、過激な抗議行動に伴う使者は少なくとも2人と伝えられているが、国連側は、平和部隊関係者から感染との噂は根拠がないと否定。ブラジル派遣の兵士らも、学校に出向いてコレラの症状や予防策を説明するなど、対応に追われているようだ。

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