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中小企業のブラジル進出支援=クォンタム社とJTB=東京でセミナー等開催へ

ニッケイ新聞 2010年11月19日付け

 日本で約20年にわたってブラジル関係のコンサルタント業務をするクォンタム社(輿石信男代表)=東京都=は、日本の大手旅行会社JTBの子会社JTB法人東京(川村益之社長)=東京都=と組んで、ブラジル進出を支援する各種サービスを提供する「ブラジルビジネス情報センター」(BRABIC)を12月1日に発足させる。

 クォンタム社広報によれば、欧米や中国・韓国企業などに比べて、ブラジル進出に遅れをとった日本勢を支援するもの。14年のサッカーW杯、16年のリオ五輪に向けて著しい経済成長を続けるブラジルだが、日本側からすると現地の情報、特に専門分野の情報の入手が難しいため、新しいビジネス展開を模索する日本企業が多いにも関わらず「ブラジルは距離的にも経験的にもなかなか一歩を踏み出すことが難しく、中堅・中小企業において、これまで機会を逃した例が多く見られた」とする。
 年会費2万円で会員企業を募り、ブラジル経済セミナー、事業化調査の手伝い、現地法人設立後のマーケティング戦略作りまでを幅広く支援する。
 第一回として12月6日に新宿で輿石代表が「今なぜブラジルなのか? ブラジルの今」をテーマに講演会を開催する。第2回「ブラジルの主要産業と消費市場/他の新興国との違いは?」(1月)など今後の予定は同サイト(www.brabic.com)へ。
 同社の担当、西原新子パウリーナさんも、「ビジネスレベルの交流がもっと盛んになれば、日伯間のパイプラインもより太くなるのではないかと考えます」と勧める。問い合わせはメール(info@brabic.com)まで。
 日本経済新聞11日付け記事にも、「来年度中にはブラジルにも事務所を開設する計画。1年間で200社の会員を獲得、10社の現地進出を手がける予定だ」と報道されている。