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ルーラのアパート階下で強盗=誘拐犯が8千レアル持ち逃げ

ニッケイ新聞 2010年11月20日付け

 17日、ルーラ大統領がアパートを所有するサンパウロ州サンベルナルド・ド・カンポ市の集合住宅で強盗事件が起こった。狙われたのは同市スポーツ局勤務のヴァウデシ・ダ・ロッシャさん(44)で、現金8千レアルが持ち逃げされた。19日付エスタード紙が報じた。
 同日午前、専属運転手が運転する車で同市内アヌンシアタ・ゴビ通りを走っていたヴァウデシさんは、4人の強盗が乗った乗用車2台に包囲された。うち2人は、市警の格好をしていた。
 強盗の車に乗せられ、爆弾を持っている、息子や運転手を殺すと脅迫する強盗2人と共に自宅アパートまで着いたところ、車内にいるヴァウデシさんを確認したアパートの警備員は友人と一緒にいると勘違いして、車を中へ通した。
 ヴァウデシさんに誘導させ、9階のアパートに押し入った強盗2人は、金庫を探し求めて家中を探索。怖気付いたヴァウデシさんは、家具の中に隠していた現金8千レアルを差し出したという。
 強盗らは再度ヴァウデシさんを車に乗せてアパートを出発すると、運転手を監禁していた場所まで連れ戻った後、市内の道路で2人を解放。警察が犯人の足取りを追っているが、19日現在、まだ捕まっていない。事件は、ルーラ大統領のアパートの3階下で起きていた。