ニッケイ新聞 2010年11月27日付け
パラナ日本語教育センター(嶋田巧センター長)とロンドリーナ・モデル校(北西ルイザ可祝校長)創立20周年の記念式典が10月23日、ロンドリーナ市のパラナ日伯文化連合会(リーガ・アリアンサ)会館で開かれ、州内各地の日本語教育関係者、アリアンサ役員・会員ら120人が訪れた。州・地域の日本語教育を支えてきた歴代役員や教師、関係者への表彰や、モデル校生徒による学習発表もあり、和やかに節目を祝った。
冒頭、亡くなった歴代会長や役員会員、日本語教育関係者の冥福を祈り黙祷。嶋田センター長(アリアンサ会長)、北西校長のあいさつに続いて同市のバルボーザ・ネット市長や市議、西森ルイス州議JICAブラジル事務所の芳賀克彦所長、マリンガ日語校連合会代表など来賓が祝辞を述べた。在クリチーバ総領事館(総領事代理・星野元宏領事)のメッセージも寄せられ、上口誠一・アリアンサ名誉会長により代読された。
20周年の節目を記念して、この日は数多くの関係者・団体への表彰・感謝状贈呈が行なわれた。
故原田喜代一初代校長から北西校長までのモデル校歴代校長5人と、同校で5年以上勤めた5教師を表彰。元連合会長の故沼田貞作氏、故福島正登氏ほか、上野アントニオ元下議、モデル校建設委員長を務めた沼田信一さん、吉井篤・吉井建設社長、田辺玉枝JICAシニア、ボランティアで同校日語教師を務めた谷川悟さん、元連合会事務局長の故藤田武士氏に特別感謝状が贈られた。
JICA伯事務所、総領事館、ブラジル日本語センター、マリンガ地区日語校連合会、アサイ教員会、南パラナ日本語教育センター、ロンドリーナ光グループなど関係機関、各地方のパラナ教育センター後援会会員に感謝状、5年以上勤続の日本語教師109人に表彰状が贈呈された。
109人のうちで40年以上教師を務めている人には、めぐみ学園の酒井政廣さん、酒井万里子さん(51年)、カビウナ校の樋代武雄さん(50年)、大山学園の大山多恵子さん(49年)、アプカラナ日語校の川崎隆子さん(46年)、ロンドリーナ生光学園の戸島元子さん(45年)、ロンドリーナ硯友塾の川崎信善さん、マリンガ日語校の上野政代さん(40年)がいる。
セルタネージャ在住の松崎文子さんは、28年間、無報酬で地域の子弟に日本語を教えているという。このほか、長年同会のお話大会やスピーチコンテストを撮影、無料でDVDを参加校に寄贈している西田茂雄さんにも感謝状を贈った。
教師代表の酒井政廣さん、功労者代表の沼田信一さん、後援会代表の熊田照彦さん(アサイ)がそれぞれ挨拶し、続いてモデル校生徒が学習発表を披露。嶋田会長、北西校長ら関係者でケーキカット、乾杯した後は祝賀昼食会が行われ、賑わいを見せた。