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高速鉄道構想で入札延期=各国の不参加懸念し4月に
ニッケイ新聞 2010年11月30日付け
国家陸路輸送庁(ANTT)は26日、今月の29日に入札期限を控え、来月16日の開封を予定していた高速鉄道の入札日程を来年4月に変更することを発表した。今回の延期は、各国のコンソーシアムから不参加表明が出たことによるもの。入札条件に変更は行われないまま、4月11日が入札期限、4月29日が開封となる。27日付伯字紙が報じた。
以前から各国のコンソーシアムから6カ月の入札期限延長が期待されていた中、ジウマ次期大統領の意見を受けて予定通りの今月末への実施が決まったが、直前になって日本を含めた複数のコンソーシアムが続々と不参加を表明。入札参加の意向表明は韓国コンソーシアムのみになると考えられたことから、政府側は1コンソーシアムのみでの入札を懸念し、延期の決断を下した。
ANTTのベルナウド・フィゲイレド局長は、「来年の入札にはすでに4グループ(必ずしも4コンソーシアムを意味しない)が参加を表明している」と話す。社会経済開発銀行(BNDES)による最高198億レアルの貸し付けやモデルなどの入札条件に変更はない予定。