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TAM航空券の販売差止め=348便でキャンセル相次ぎ
ニッケイ新聞 2010年12月1日付け
航空会社TAMは、11月26日から29日までに全運行便の10%にあたる348便の運行をキャンセル。利用客に大きな混乱を引き起こしていることから、国家航空庁(ANAC)は29日、3日までのTAM国内便の全ての航空券で販売を差止めた。この期間中にTAMが予定便の遅延、キャンセルの変更を利用客まで通知し、運行を正常に戻すことが期待される。30日付フォーリャ紙が報じた。
フォーリャ紙の取材によれば、7月、9月に運行便の遅延、キャンセルが相次いだGOLやWebjet同様、TAMでも乗務員の超過勤務を回避するために利用客の少ない航路で運行のキャンセルに至ったと考えられる。利用客に予定の変更が正確に通達されていなかったことからサンパウロ州コンゴーニャス、ガルーリョス、カンピーナスなどの空港で混乱が生じていた。
国家航空業界労働組合(SNA)によれば、10月にはTAM乗務員から39件の苦情が寄せられていたという。