ニッケイ新聞 2010年12月2日付け
制圧から4日目となる1日未明、リオ市アレモン地区のファヴェーラ・ダ・ファゼンジーニャで銃声が響き、住民を驚かせた。銃声は間もなく止み、対抗した警察も、何人が参加し、どこに逃げたかといった情報を掴めなかったが、けが人などの報告はゼロ。1日朝からは、アレモン地区の入り口の一つであるジョアキン・デ・ケロス街に止められたバスの前に、身分証明書の再発行などを求める住民の列。屋外に出る勇気がもてなかった住民達も街角に姿を現すようになったという。トラウマなどで悩む住民の心のケアに重荷を持つ人向けのトレーニングも始まり、官民共同の建て直し作業が始まっている。
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あちこちの街角にクリスマスの電飾が輝き始める中、サンパウロ市南部のグアラピランガ貯水池での電飾ツリー設営作業が急がれている。80万個のライトがつき、頂上の星の重さは700キロといわれる大型ツリーは高さ56メートル。設営はミリ単位で計算されたもので、照明はコンピューター管理というハイテクツリーの星は11月30日に設置された。お目見えは4日で、同日は、午後6時半にセントロ・クルツラウからバス5台を繰出しての観光ツアーも行われる。一方、イビラプエラ公園のツリーは悪天候で遅れた頂上の星設置が1日に行われるか否かという世界。ハイテクの世界も天候には勝てない?