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年末商戦で輸入に拍車=11月の貿易黒字は今年最少
ニッケイ新聞 2010年12月3日付け
年末商戦に向け、輸入が拡大した11月は、ドル安で輸出が伸び悩んだ事もあり、貿易収支黒字は今年最少の3億1200万ドルに止まったと2日付伯字紙が報じた。
時節的な要因で例年も輸入が拡大する11月ではあるが、ドル安や先進諸国の景気回復の遅れで消費財を中心に拍車がかかった輸入に対し、輸出の伸びは緩やかで、11月の実績は輸入173億7600万ドル、輸出176億8800万ドル。
輸入の中心は、欧州やアジアからの品物で、アジアなどからの安い商品に押されて競争力が落ちた工業製品の国内消費や輸出の伸び悩みを招いた。その反面、先進諸国の景気回復の遅れで同地域での消費が伸び悩んだ工業部品などが廉価で流れ込み、輸入部品を使ってつくる工業製品の国内価格低下といった予想外の効果も出ているという。
一方、農業生産物や砂糖、穀物、植物油などの加工品の国際価格高騰は、国内価格の上昇にもつながり、食料品価格は、国際金融危機前の08年実績と比べても高値という現象が生じている。
11月第4週の卸売物価で見た場合、砂糖の価格は08年より123・57%高く、オレンジも同期比87・53%の高値となっている。
12月後半は、13カ月給の支給でゆとりの出来た消費者が年末年始のフェスタのための材料を購入するなど、食料品価格などが上がりやすい時だが、植物油の卸値は早くも20%の上昇ともいわれ、上昇傾向が継続。
専門家はこの傾向は1月も続くとし、同月の卸売物価の上昇幅は10%程度と予想している。