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平均寿命伸び年金額調整=0・4%程度マイナスに

ニッケイ新聞 2010年12月3日付け

 1日発表のブラジル地理統計院(IBGE)の調査によれば、2008年から2009年にかけてブラジル人の平均寿命は72・86歳から73・17歳に伸びた。平均寿命が39日延びたことから、国立社会保険院(INSS)の年金受給表では平均0・4%のマイナス調整が行われた。2日付伯字紙が報じた。
 2009年の男性の平均寿命は69・4歳、女性のそれは77歳。30年前と比較すると、男女を合わせた平均は10・9歳伸びており、2050年には81・29歳に届くと予想される。
 こういった平均寿命の変化に伴って、年金受給額が減少する。年金支払い期間や退職年齢などの条件によって全体の平均では0・4%の調整が行われ、今月1日から来年11月30日までの退職希望者に適用されることになる。
 例えば、36年間年金を積み立て、56歳で退職する男性が、平均1千レアルの給与をもらっていた場合、従来の規定での1カ月の年金受給額は774・08レアルだが、調整後の年金額は、0・82%マイナスの767・71レアルとなる。詳細は社会保障省サイト(http://www.previdencia.gov.br/)まで。

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