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希望の家に電動車イス4台=吉原、アクリマソン両RCが寄付=上村理事長「利用者に自由与えられる」
ニッケイ新聞 2010年12月3日付け
吉原ロータリークラブ(渡井宗一郎会長)、アクリマソンロータリクラブ(吉岡ファビオ会長、以下アクリマソンRC)が共同で知的障害者支援施設「希望の家」に電動車イス4台、業務用ミシン、レーザー治療器等(総額1万6千米ドル相当)の寄付を行い、11月18日、ビラ・マリアナ区の希望の家福祉協会サンパウロ事務所で贈呈式が行われた。
式にはアクリマソンRCが所属する4430地区の管理者パスショアル・フラビオ・レアルジーニ会長、吉岡会長、コーディネーターを務めた阿部義光氏、希望の家福祉協会の上村ジャイロ理事長、大野孔三副理事長らが出席した。
あいさつに立った上村理事長は電動車イスの寄付について、「利用者に自由を与えてあげることができる。この喜びは言葉にできない」と涙をこぼし、感謝の思いを表した。
希望の家には、現在81人が入所しており、1人あたり月1800~1900レアルほどの経費がかかるという。
親族の負担額はその30パーセントほどで、その他は寄付やフェスタでの利益、入居者らの編み物、刺繍用品の販売、ボランティアの働き等で成り立っている。
職員の上利クリスティーナさんは今回の支援に対し、「人もお金も足りない中、本当にありがたい。利用者が行きたい所に自分でいけることは素晴らしい」と嬉しそうに話した。