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イラン人権問題に不満=米国紙取材にジウマ応答

ニッケイ新聞 2010年12月7日付け

 ジウマ次期大統領が国連のイラン人権問題決議でのブラジルの態度に不満を表明した記事を5日発売の米国紙〃ワシントン・ポスト〃が掲載、と6日付伯字紙が報じた。
 11月18日に国連総会で行われたイラン人権問題決議でブラジルが棄権した事を指したもので、同決議賛成は80カ国、反対は44カ国、棄権は57カ国だった。
 決議では、イラン国内で拷問や死刑が数多く行われている事や、女性への暴行、少数民族や宗教的な立場の違う人への迫害、ジャーナリストへの攻撃などを、人権侵害と称しているが、ブラジルは、対話による平和的解決を目指すという立場で賛成票を投じるのを避けた。
 一方、姦淫や夫殺害の容疑のかかるイラン女性が石打刑に処せられる事が決まったという報道が世界中に流れた時から、石打刑は残虐との考えを表明していたジウマ次期大統領は、対話の継続には賛同しつつも、自分が政権を担当する時には、棄権という態度はとらないと明言。
 ジウマ氏の発言は、セウソ・アモリン外相の続投はないと決まった直後に行われ、3日付の米国紙サイトに早くも掲載されていたという。
 次期外相はワシントン大使を務めた事もあるアントニオ・パトリオッタ氏が内定しており、外交方針も微妙に変化する可能性があるが、ルーラ大統領に関しては、人権侵害にも常に気をとめ、中東和平に向けた仲介役を買って出ていた事を高く評価。次期政権でも、国際的な仲介役という役割には変化はないとしているようだ。
 パトリオッタ夫人はアメリカ人のタニアさん。パトリオッタ氏自身は流暢な英語を話し、オバマ政権とは良好な関係を築きうる人物と期待されている。

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