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BSGI創立50周年祝う=日本から池田副会長迎え=全伯各地で慶祝行事続々=豊田さん記念作品を除幕

ニッケイ新聞 2010年12月7日付け

 会長就任まもない池田大作現名誉会長の初の海外訪問として、米国経由で1960年10月に来伯したことがきっかけでブラジル創価学会インターナショナル(BSGI)が設立された。それから今年50周年を迎えるに当り、長男の池田博正SGI(創価学会インターナショナル)副会長を先頭に慶祝団7人が来伯し、全伯各地の記念イベントに参加、サンパウロ市本部では現代彫刻作家の豊田豊さん(80、山形)が制作した記念モニュメント「宇宙空間2010年〃太陽の門〃」の除幕式に列席した。

 半世紀の間に4回来伯した親伯家の池田名誉会長の名代として、長男の池田SGI副会長が10回目の来伯を果たした。11月26日にマナウス入りし、アマゾナス教育科学技術連邦大学から池田名誉会長夫妻に同大学初の名誉博士号が贈られた。
 マナウス近郊にあるBSGIの「アマゾン自然環境保護センター」を訪問し、「師恩の碑」を除幕し、池田副会長は「〃地球生命の源〃アマゾン川があるブラジルの天地から、平和の大河を広げていこう」(聖教新聞11月30日付け)と呼びかけた。
 続いてリオ市では同30日、エドアルド・パエス市長から「市の鍵」と記念プレート、特別顕彰の証書が池田名誉会長に贈られた。
 サンパウロ市本部会館では2日晩、グアルーリョス統合大学(FIG)から池田名誉会長に「名誉教授」の称号が贈られた。翌3日午前にタマンダレー街に面した会館壁面に設置された、豊田さんが半年がかりで制作した記念モニュメントの除幕式を行った。横幅24米、高さ16米の大作だ。
 「何をもって池田先生を表現するか、太陽しかないと思いました」。豊田さんは「今までの私の仕事の集大成といえるもの」という。上から「炎」、五重の重なりを持つ「太陽」、「風・鳥」「水・さざなみ」が配置され、地面には40年間同会館で庭師をする宍戸孝さん(たかし、74、福島)による日本庭園が「大地」を表現し、全体で「宇宙空間」になっている。
 除幕した池田副会長は豊田さんに「素晴らしい作品です。我々の活動の姿そのものですね」と声をかけると、偶然に雲間から太陽が射し込み、「この作品が太陽を呼び込んだようですね」と続け、取り囲んだBSGI役員から喝采が湧いた。
 高坂ジューリオBSGI会長はニッケイ新聞の取材に、「全ては池田名誉会長の御来伯から始まっており、ご長男を10回もブラジルに派遣された。特別の恩寵をいただいている。それに報いることができるよう、世界に誇れる活動を続けていきたい」と語った。
 池田名誉会長は、ブラジルを民族共生の世界の見本と位置付け、特別に力を入れているとのこと。SGIは世界192カ国・地域に約1200万人の会員を擁する。うち1千万人は日本で、海外では韓国、米国に次いでブラジル(約12万人)は3位ぐらいだという。