ニッケイ新聞 2010年12月15日付け
沖縄県帰国留学生研修生会「うりずん会」の創設者の与那嶺真次副会長は、留学先での思い出が詰まる沖縄料理屋の名前を借りてその名をつけた。しかし、元の意味は沖縄の方言で冬の終わりの時期に若葉、草花の彩りが大地を潤していく、そんな様子を思わせる言葉なのだという。先人らが撒いた水があり、地上に現れた潤いがある。留学OB会として、ぴったりの名だ。
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ADESC主催の『第14回手作り加工市』は、SBC病院の駐車場で開催される。月一度のフェイラでは売り上げの一部を寄付、血圧計や医療器具の購入費に充てられているという。様々なものが販売されているが、「収益を全て病院に寄付してほしい」とサンパウロ市在住の婦人が毎回持参する手芸品も。この婦人は亡くなった夫がコチア産組の関係者だったとか。「色んな方の善意でこのフェイラは成り立っているんですよ」と吉泉実行委員長。
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福井市で9月以来、同市在住の外国人への嫌がらせと思われる不審火が続いているという。毎日新聞などによれば、市内のインド料理店では店の前の国旗、イスラム教礼拝所では停めていた乗用車などが被害に。先月は外国人専用マンションの駐車場でブラジル人の乗用車が燃やされる事件も起きており、現場のいくつかからは「外国人は出て行け」といった内容の張り紙も見つかったそうだ。こういった事件、最近は聞くことが少なかったが、何とも世知辛い話だ。