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糖尿病が死因の3位に=1位はやはり脳血管障害

ニッケイ新聞 2010年12月16日付け

 保健省の14日の発表によると、糖尿病が原因の死者は1996年~2007年に10%増え、死因3位になったと15日付伯字紙が報じた。
 2005年にまとめた調査で死因のトップだった脳血管障害や2位の心臓病は依然として死因の1、2位を占めるが、3位と4位は、殺人などの暴行被害と糖尿病が入れ替わった。
 糖尿病による死亡増加は肥満増加の反映でもあり、ジョゼ・ゴメス・テンポロン保健相は「時限爆弾の上に座っているようなもの」との表現を繰り返し、ジウマ次期大統領には近日中に肥満対策を進言するとコメント。
 肥満はガンや高血圧といった糖尿病以外の死因の原因ともなるため、高カロリーになり易い食生活や運動不足などの生活習慣見直しが再び呼びかけられている。
 一方、2000年から2008年にかけての15~19歳の若年出産が20%減少などの影響で新生児死亡率が1990年から2008年の18年間で58%低下との朗報と共に、帝王切開が46・5%に増え、低体重児出生率上昇という気がかりな報告もある。
 帝王切開での出産が54・2%にも及ぶ南東伯では2・5キロ以下で生まれる子供が9・2%。52・8%の南伯も8・7%に及ぶが、帝王切開が35・3%の北伯や北東伯での低体重児出生率は低めだという。中西伯も帝王切開は52・9%と多いが低体重児出生率の記述はなし。全国平均では、自然分娩の場合の低体重児出生は7・8%だが、帝王切開の場合は8・6%だった。
 ブラジル全体の殺人事件被害者は減少しているが、被害者全体に占める若者(20~39歳)の割合は46・7%と相変わらず高率だ。