ニッケイ新聞 2010年12月17日付け
ジウマ次期大統領が15日、次期政権の閣僚4人と大統領付秘書室長の名を公表したと16日付伯字紙が報じた。
既に発表された16人以外は、ジウマ氏自身が選挙高等裁判所から正式に次期大統領としての認証を受ける17日に一斉に、と考えられていた閣僚発表の一部が前倒しされた事になる。
今回発表された4閣僚は、外相のアントニオ・パトリオッタ外務省総務局長、留任となるネウソン・ジョビン国防相、商工開発相のフェルナンド・ピメンテウ元ベロ・オリゾンテ市長、科学技術相のアロイジオ・メルカダンテ上議で、全員、10日付エスタード紙などが確定と伝えていた人材だ。
また、大統領付秘書室長には、地質学者のジレス・カリコンデ・アゼヴェード氏の名前が挙げられた。
未だに発表されていない閣僚ポストは17だが、進歩党(PP)のマルシオ・フォルテス自治相留任を希望していたジウマ次期大統領と交渉を行った同党は、下院リーダーだったマリオ・ネグロモンテ氏を同ポストに推すなど、連立与党との調整に手間取り、残り全閣僚発表が17日に行えるか否かは流動的。17日までに調整できなかった場合も、20日には全閣僚発表となる予定だ。
入閣を約束された政治家の中には社会党(PSB)のシロ・ゴーメス氏の名前も挙がるが、ゴーメス氏はPSBに割り振られた部署以外の省庁を希望するなど、各党や各人の思惑も絡み、調整難航な部署もあるようだ。