ニッケイ新聞 2010年12月17日付け
第26回パラナ日本語スピーチコンテストが去る10月2日、ロンドリーナ市のパラナ日伯文化連合会(リーガ・アリアンサ)会館で実施され、州内各地から8人が参加してそれぞれの体験を発表した。
同コンテストはリーガ・アリアンサとパラナ連邦大日本語講座、クリチーバ日伯文化援護協会日本語講座が共催。クリチーバ総領事館、国際交流基金が後援。JICAのシニア・青年ボランティア4人が審査員を務めた。今年はクリチーバから非日系の学習者3人が参加した。
共催団体を代表して挨拶した嶋田巧リーガ・アリアンサ会長は、出場者、来場者が少ないことを残念がり、父兄や教師らに「日本の文化を忘れないよう、子供たちに日本語を学ぶ大切さを伝えてほしい」と要望。続いてパラナ連邦大日語講座を代表してサンドラ・モンテイロさんが挨拶、酒井政廣めぐみ学園園長が祝辞を述べた。
審査の結果、1位に選ばれたのは、ロンドリーナ・モデル校から出場した渋川綾子エレーナさん(59、二世)。「叶った夢」と題した発表では、子供の時に日本語学校に通って以来、仕事のため長年日本語を学ぶことができなかったが、定年退職後ようやく日語学校に通うという夢を実現し、能力試験1級の合格を果たした喜びを語った。
2位はアサイ若葉学園の嶋田美智雄さん、3位はマリンガから参加した簾永デボラさんがそれぞれ選ばれ、3人に記念品とトロフィーが贈られた。
優勝した渋川さんは11月20日にサンパウロ市で開かれた全伯スピーチコンテストにパラナ代表として出場し、「きれいな日本語賞」に選ばれた。