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メイレーレス=インフレ歯止めの立役者=最長期間務めた中銀総裁

ニッケイ新聞 2010年12月21日付け

 現政権で8年間中銀総裁を務めたエンリッケ・メイレーレス氏が、この間の通貨政策に誤りなしとの思いを言葉にしたと19日付エスタード紙が報じた。
 ジウマ次期大統領が2014年のインフレ調整後の実質金利を2~3%にすると発言した事は周知の事実だが、数々の批判などを受けつつも、安定経済を第一義に、実質4・8%の政策金利を置き土産に退任する同氏の胸中には、インフレ抑制への宝刀としての政策金利調整を全うしてきたとの確信が漲っている。
 2002年の下議選出馬まで、ボストン銀行総裁などを務めてきた同氏にとり、中銀総裁の座は経験を活かしてブラジルに貢献したいという願望実現に相応しい場だった。
 だが、下議当選後、大統領から乞われての同職就任中の8年は平坦な道のりではなかった。経済の安定成長にはインフレ抑制とそのための政策金利操作が必須との考えが、高金利維持と批判された事もしばしば。
 就任時11・1%だった実質金利は4・8%に下がったが、今も世界一の高水準。強いレアルは外国人投資家の垂涎(すいぜん)の的となり、ドル流入とドル安に拍車をかける一方、消費者金融利用者や公共負債の返済などのためには高金利が足かせにもなる。
 だが、数年で交代が当たり前だった中銀総裁の座に8年間居た事は、大統領の信任が厚かった証拠で、就任期間中のインフレは12・53%から5・63%に低下。外貨準備の増加や国内総生産の平均4%成長も、健全な通貨政策抜きでは達成出来なかったはずで、5年間共に働いたトンビニ次期総裁は、現行の通貨政策を継承するとの見方も明らかにしている。

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