ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
夏の雨で初の死者出る=教員試験合格の喜びの日に
ニッケイ新聞 2010年12月23日付け
21日にサンパウロ市やその周辺を襲った夏の雨で、初の死者が出たと22日付サイトなどが報じた。
14時過ぎからサンパウロ市内各所に出た注意報は夕刻になって解除されたが、同日夜半Mボイ・ミリン地区に降った雨は、30分の降雨にも拘らず、付近の川の増水と道路の冠水や陥没を招いた。
夜が明けた22日の同地区では、橋の手すりにごみがたまり水がひいた川に浮かぶ車や、路面が陥没し乗用車が転落した穴なども見られたが、最大の悲劇は、同日朝、教員採用試験合格の知らせを受けて喜んでいた28歳の女性教師の死だ。
川の増水でコンドミニアムの塀の一部が倒れ、駐車場内の車数台が流されそうになったのを見たミシェル・ボルジェスさんは、自分の車を移動させようと試みる最中水にさらわれてしまった。
塀があった辺りにうち重なる車の様子はテレビでも放映したが、現場から約2キロ離れた所で発見されたボルジェスさんの遺体は一糸まとわぬ姿となっており、水の勢いのほどを伺わせた。
一方、昨年末、2人の死者も出たオザスコ市では、同日午後の雨で何カ所かの洪水や倒木が起き市内の交通は大混乱。
洪水はカジャマール、サンタナ・デ・パライバ、コチア、エンブ、イタペセリーカ・ダ・セーラなどの市でも起きたが、地域住民は、雨の季節が来るたびに同じ事を繰返すと行政の遅れに怒りを新たにしている。
今後強い雨が予想されているのはサンパウロ州北部や北東部。北部海岸(リトラウ・ノルテ)も週末に向けて豪雨となる怖れがある他、ミナス州やリオ州との州境でも週末は強い雨との予想が出ている。