ニッケイ新聞 2010年12月23日付け
現在、首都ブラジリアではジウマ次期政権の組閣が急ピッチで行われているが、空軍関係者によれば、斉藤準一空軍総司令官が来年も留任することに決まったという。ネルソン・ジョビン国防大臣の留任は早い段階で決まっていたが、20日頃にジウマ次期大統領本人から直々に打診があったとの情報が入った。
現在空軍では、次期戦闘機の採用を巡ってルーラ大統領が薦めるフランス製と空軍が優先する機種が異なるなどの大きな課題が残されており、この年末年始休暇の大混雑時に国内空港が順調に運行されるか疑問視するメディアもある中、数々の航空関連問題を収拾してきた同氏の実績を重んじたジウマ次期大統領が慰留したようだ。
大臣クラス、現政権の日系最高位だけにその活躍に日系社会からの期待が高まっている。