空港ストライキ回避へ=30分以上遅延が便の3割=労裁が職員8割の勤務強制
ニッケイ新聞 2010年12月24日付け
予定便の30分以上の遅れやキャンセルが相次ぐ中、業務形態や給与の改善交渉決裂で23日に地上職員や乗務員らのストライキが予定されていた航空業界に対し、労働高等裁判所(TST)が22日夜、1月2日までは8割の職員が勤務にあたることを義務付けた。22日は全伯での遅延、キャンセルが3割に達しており、人の移動が1年で最も激しい年末年始にさらなる混乱が起きるのを回避するためのTST通達により、23日のストライキは同日早朝に中止された。23日付伯字紙が報じた。
先の決定は、TSTのミウトン・デ・モウラ・フランサ長官によるもので、23日から来年1月2日までの期間の違反には1日10万レアルの罰金が科される。連邦直轄区とトカンチンス州を管轄する第10区域の労働地域裁判所では、1月7日までの間、職員の9割の勤務を義務付け、1日分の罰金を50万レアルに設定する、より厳しい通達がなされた。
22日は午後10時までに全2488便のうち35・4%の便で遅延、3・6%の便がキャンセルされた。トラブルが最も多かったTAMでは、全817便の51・3%にあたる419便が予定時刻以外の運行。最も大きな混乱が生じたのは半数の便で遅延が出たクンビッカ空港で、コンゴーニャス、ブラジリア、コンフィンス、ベレン、フォルタレーザなどの主要空港では35~55%の便に遅れが出た。
1年で最も空港利用が増える23日には48万人の利用が見込まれており、さらなる混乱が懸念されていた。事態を重く見たルーラ大統領は、「クリスマスの旅行を妨害するなんて非道」と問題への緊急の対応を思案していた。Anac(国家航空庁)のソランジェ・ヴィエイラ長官も示唆していたように、今回の発表を受けて各航空会社では交代勤務のスケジュール調整を急ぐ。
Anacや航空会社では、利用者に対して自宅出発前に利用する航空会社に便の運行状況を問い合わせること、国内便であっても離陸2時間前に空港に到着することを勧めている。また、事前にインターネット上でチェックインを行っておけば、空港での手続きの手間が省ける。
一方、サンパウロでは空港のストライキを懸念する人々がバス利用に流れている。23日はチエテ駅だけで12万4千人の利用が予想され、利用者は昨年のクリスマス比7%増と見込まれる。