ニッケイ新聞 2010年12月28日付け
ブラジルサッカー連盟は22日に1959~70年の旧ブラジル杯とロベルト・ゴメス・ポデローザ杯(タッサ・デ・プラタ)を正式に全伯大会として認め、ブラジル選手権の優勝同様に国内ランキングの基準にすると発表した。この新認識により、全伯大会優勝が8度と認められたサントスとパルメイラスがクラブ別ランキングでトップとなった。23日付伯字紙が報じた。
今回の判定により、1960年に開始されたリベルタドーレス杯の代表チーム選出を目的に始まった1959~68年実施のブラジル杯と、67~70年実施のロベルト杯が、現在のブラジル選手権に匹敵する全伯大会であると公認された。現在のブラジル選手権のAカテゴリーは8州の代表チームが出場するが、実は旧ブラジル杯の初期には18州もの代表チームが競っていた。
両杯で一番注目されるのがサントスで、旧ブラジル杯で61~65年に5連勝、ロベルト杯で1回の計6回の優勝を果たしている。パルメイラスは両大会2回ずつで計4回の優勝。バイーア、クルゼイロ、ボタフォゴが旧ブラジル杯で、フルミネンセがロベルト杯で各1回の優勝を飾っている。またバイーアは59年の最初の全伯大会優勝チームとして再確認される事になった。
今回のCBFによる新たな認識では、ランキングの様相が変化する。新たな集計で、全伯大会での優勝が8回に増えたサントスとパルメイラスがトップとなり、ブラジル選手権のみのランキングでは6回優勝で1位だったサンパウロが3位に降格。5回優勝のフラメンゴが4位、4回制覇のコリンチアンスとヴァスコが5位という位置付けになった。
CBFのリカルド・テイシェイラ会長は、「CBFでは、偉大なチームの過去の栄光を再認識した」と説明。サントスのルイス・アウヴァロ・デ・オリヴェイラ会長は「39年間のわだかまりがようやく解決した」と大きな喜びを示した。
23日、リオ市内で行われた祝賀会には、50、60年代のサントスの活躍に大きく貢献したペレ元選手が出席。代表として、CBFから6大会制覇分の6個の記念メダルを受け取った。サントスは、来年1月25日に同時代に活躍したペレ、コウチーニョ、ジト元選手らの参加で、サントス市で記念のフェスタを行う予定だ。