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ニッケイ新聞 2011年1月4日付け

 文協で行われた新年祝賀会。ニッケイ新聞の取材に対し、今年の会長選挙に「出るようになるだろう」と出馬の意向を見せた木多文協会長は、「文協は伸びないといけない」と意気込み、国士舘センター活性化計画については、3月末にはプロジェクトを発表する旨を述べた。また、会長就任時に掲げた5つの委員会発足について、唯一立ち上がっていない「在ブラジル公社民間企業関連委員会」の発足を目指し、企業との関係を深めていく考えを示した。今回も対立候補出馬が予想される文協選挙。元旦から気合十分?
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 「内向き思考」などと呼ばれ、日本人学生の海外渡航者数が減少していると最近日本のメディアによく取り上げられている。しかし、文協の新年会でさわやかな青年に出会った。「将来は海外勤務を目指します」という小寺康介さん(大学4年生)だ。就職先の内定、単位の修得を終え、学生最後の1年を世界一周の旅に当てた。現在その旅の途中。東洋人街の宿舎のオーナーに紹介され、同新年会を訪れた。「若者への風当たりが厳しい中だけど、僕らが頑張って行かないと」という彼の目は輝いて見えた。
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 ブラジル人が多く住む愛知県と静岡県が自動車運転免許の学科試験をポ語と中国語で実施する予定だという。中日新聞によれば、中国語の試験は他県であるが、ポ語での試験は全国で初めて。今年度中を目標に実施する考えだという。警察庁は「外国で取得した免許を切り替える方法より、日本の交通ルールを勉強してもらうことが望ましい」と説明。在日一世にとっては生活の幅が広がる明るいニュースだが、サンパウロのドライバーを想像すると交通違反が増えそうな気も。
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 ニッケイ新聞は本日4日付が今年の第1号となります。本年もご愛読のほどよろしくお願いします。