先進国に近づくブラジル=ますます増えるCクラス=対応できずに戸惑う市場
ニッケイ新聞 2011年1月5日付け
ブラジル経済が計画通りすべて順調に進めば、ブラジルでワールドカップが行われ、ジウマ・ロウセフ大統領の第一期任期末となる2014年には、ブラジル人の5人に3人はCクラスに属すことになるだろうと2日付伯字紙が報じた。
それによると、2002年から2014年の12年間でのA、Bクラスは7・6%増とさほど大きな変化は見られないが、最低賃金3〜10のCクラスである中流階級は、21・4%の増加が予想される。また、最賃1〜3のDクラスとそれ以下のEクラスも24・3%の減少と大きな変化が期待される。
この中間層の増加は、ブラジルが、貧困層が大半を占める後進国から、中間層が大半を占める先進国型の社会構造に近づくことを意味している。
このCクラスが増加する理由となったのが、90年代に7〜14歳までの子供の教育に力を注いだことと、その後に学生補助金やProUniなどの教育面に国が投資をしたことで、大学へ進学するチャンスが増え、就職できる人の数が増えたからだと推測される。今では、大学生のうち44%はCクラスに属している。
地理統計院(IBGE)調査によると、家族全員が高校卒業という家庭の平均所得が1659・99レアルであるのに対し、家族の1人が大学を卒業しているだけで平均所得が4296・05レアルまで上がるという相関関係が見られる。
一方、4日付フォーリャ紙によれば、中流階級増加の動きの中、一般市場に進出する企業10社につき7社は、9千億レアルを動かすC〜Eクラスの消費者に対し、何らかの偏見や抵抗があると述べている。
上品な金持ちと見られることを嫌うCクラスを例に取った場合、経営幹部の76%は何らかの戦略を考えるものの、実際に適用している例は38%にも満たない。
ブラジルの経済が成長し、中間層の消費が増える中、その要求を満たすための市場の対応にも目を向けるべき時が来ているようだ。