ニッケイ新聞 2011年1月5日付け
三重県人文化援護協会(前田ネルソン会長)会館では3日夜、民主党の中井洽衆議院議員の懇談夕食会が開かれ、前田会長始め、役員、関係者ら20人ほどが集まり、郷土にまつわる話に花を咲かせた。
夕食会に先立ち開かれた、懇談会では、まず集まった関係者らが、自己紹介。
その後、議員歴30年以上、過去には法務大臣も務めた経歴が紹介された後、中井議員が挨拶し、これまでの県人会の県に対する協力、三重県サンパウロ州の友好提携などについての貢献を賞賛。今後の発展する日伯関係などについて、15分にわたり熱弁をふるった。来年同会が県人移住百周年を迎えることについても、「式典には、知事を送って祝いたい」と協力する意向を示した。
夕食会では、乾杯後、中井議員が出席者のテーブルを回って挨拶し、お酌などもしつつ、会場は郷土話で盛り上がった。
三重県のうんちく話が披露され、「国会議員って学があるでしょ」と冗談めかしながら、三重県の名の由来まで披露した。
同県人会の役員は全員が2世。その一人、大谷パウロ第2副会長は、「三重県についての知らない話、面白い話が沢山聞けた。やっぱり政治家の方は、話がうまい」と楽しんだ様子。
前田会長によれば、来年の百周年では、記念誌の発行、式典の挙行、県連の日本祭りでの郷土物産展などを構想しているという。
中井議員は、県人らとの懇談に感激した様子で、来年の百周年について、「県ではまだ知らない人が多い。そのことをしっかり伝え、具体的に要望を聞き、精一杯協力して行きたい」と述べた。