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最低賃金550レアルか=購買力平価はラ米でも最悪

ニッケイ新聞 2011年1月11日付け

 PMDB(民主運動党)と中央労働組合の圧力により、最低賃金を540レアル以上に上げることを政府側も認めざるを得ない状況となっていると、7日付エスタード紙が報じた。
 政府側提唱の最低賃金540レアルは、退任間際のルーラ前大統領が設定したもので、昨年の最賃額510レアルを5・88%調整したものだが、IBGE(ブラジル地理統計院)が6日に発表したINPC(全国消費者物価指数)が予想の5・88%を上回る6・47%と発表された為、再検討を決定した。
 INPCを基準とした最低賃金の再調整は法律上の規約ではないが、2007年に、最低賃金の価値を上げるため、前年のINPCと2年前のGDP(国内総生産)を基準に調整することで労働組合側との合意を得て以来、このインデックスが採用されている。この原則を今年の最低賃金に適用した場合、2009年のGDPがマイナス成長だったこともあり、INPCの6・47%で調整されることになる。
 したがって、最低賃金は543レアル。ATM(現金自動預払機)で引き出し易いよう端数をなくすと550レアルで、これにより、PMDBの560レアルへの圧力は一層強まるであろう。
 また、8日付フォーリャ紙には、ブラジルの最低賃金の購買力は、ILO(国際労働機関)によると、ラテンアメリカの中で最悪の一つと、報じられている。
 ラテンアメリカ諸国24カ国の2009年度実績を参考にしたデータでのブラジルの最低賃金による購買力は、購買力平価で286ドル相当の16位だった。購買力平価とは、米国で1ドルで買えるものを各国通貨で買うといくらかかるかを算定し、国毎の生活費や所得に応じた購買力を比較するための数値の事。

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