ニッケイ新聞 2011年1月11日付け
藤間流記念公演の開会式では3人に師範の免状が贈られた。その一人田畑ひろみさん(57、三世)は、「プレッシャーを感じるが、これからの50年に少しでも貢献したい」と意気込みを語る。藤間流は若手中心の「藤之会」を先年発足させ、このような免状を門下生に贈り、後継者の育成に力を入れている。「名取」の襲名に至るには長い時間と費用が掛かることもあり、その前段階として当地に「師範」という資格を設けたよう。指導者を増やし100周年を目指すという藤間流、ますます華やかな舞台が見られそうだ。
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プレスリリースによれば「KDDIブラジル」が7日からサンパウロ市で営業を開始した。「日系企業のICT環境構築をサポートする」のが目的。成長を続けるブラジルには、続々と企業が上陸してきている。それに伴い、ネットワークやセキュリティなどのITシステム構築に関するコンサルティング、システムインテグレーションおよび運用保守サポートなど、幅広いICTソリューションサービスの需要が生まれているという。資本金は450万レアル、代表者は代表取締役社長・志賀文昭氏。これでKDDIの海外拠点数は、世界25地域、57都市で計88拠点となる。70年代には及ばないにしても、この進出ブームは頼もしい限りか。