ニッケイ新聞 2011年1月14日付け
ジェトゥリオ・ヴァルガス財団(FGV)調査によれば、食料品高騰の昨年、1〜2・5最低賃金の低所得者対象のインフレは年7・33%に達した。昨年の数値は09年の3・69%を大幅に上回り、08年の7・37%に近いと13日付エスタード紙が報じた。
低所得者対象のインフレ指数は食料品の比重が40%を占めるため、牛肉33・9%、米、フェイジョン25・5%、牛乳25・5%の高騰が家計を直撃。9・62%上がった公共バスも低所得者の懐を圧迫した。
昨年下半期に急上昇した食料品価格は、昨年12月から1月にかけては上昇率が低下。FGV担当者によれば、昨年の牛肉価格上昇は輸出増加や乾燥による飼料不作などの条件が重なったもので歴史的に珍しい。今月からは値下がりの可能性もあるが、価格低下には時間がかかるという。インフレは今年も引き続き上昇傾向にあるが、昨年ほど大きな上昇はないと予想している。
給与額が33最低賃金以下で、家計における食料品の比重が小さい高所得者層対象のインフレは年率6・24%だった。