ニッケイ新聞 2011年1月15日付け
リオ州セラーナ地方の災害規模が大きいため、衆目はそちらに集まりがちだが、サンパウロ州やミナス州も雨の被害は深刻で、新たな死者の報告も出ている。サンパウロ市では14日夕刻も水が溢れ警戒警報が出ているが、セラーナ地方のノヴァ・フリブルゴでは同日、偽の警報でパニック発生。家族や知人、財産を失ったりして失意の中にいる人が溢れ、土砂崩れや落石がいつ起きても不思議がない状態の町に偽の警報とは憤慨ものだが、避難所や親戚宅に身を寄せる被災者への給食や、法医学研究所前で家族の安否を尋ねる人に飲み物を振舞ったりする人の「自分達にあるものの何がしかを分かち合いたい」と語る姿に一条の光も。
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フラメンゴに移籍したロナウジーニョ・ガウッショが始めての練習に参加した写真が掲載された14日付伯字紙に、引退を発表し、涙ぐみながら娘にキスしているフルミネンセのフォワード(アタカンテ)ワシントンの写真。本当は今年も選手としてプレーを続けるつもりだったが、故障を抱えた体でのプレー継続は無理と判断した35歳。今年が現役最後と表明済みのコリンチアンスのロナウドなど、ケガに泣いた選手は数多い。
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サンパウロ市では13日、バス値上げに反対する学生達が抗議行動を起こし警官隊と衝突、逮捕者も出た。2月には地下鉄料金値上げも待っているが。