ニッケイ新聞 2011年1月19日付け
新会長が決まらなかった岩手県人会の総会を見ながら、県人会の後継者問題について考えた。
二世、三世が会長を務めるところもあるし、一世会長のところでも留学OBなど若い世代の役員がいる。ただ、今の若い世代は勤めをもっている場合が多い。
農業者や事業主であれば、平日の会合などでも多少は時間の都合がつく。しかし、会社組織に勤める人の場合、中々そうは行かない。休暇、早退して参加しているのが現状だろうが、責任ある役職につけば次第にそれも難しくなる。
岩手の場合も、就任を要請された副会長は、学齢期の子があり、勤めがある現状では受けられないと話す。そこを押すことはできない。
ただ、これら若い層がいなければ会の将来はおぼつかない。負担を少なく、どのように引き継げるか。岩手に限らず、他の会でも同様のことは起こりうる。(ま)