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大停電などで参加者混乱=国内最大のデジタルイベント

ニッケイ新聞 2011年1月20日付け

 19日付フォーリャ紙が、17日から始まった国内最大のテクノロジーイベント〃キャンパス・パーティー〃で、8時間にも及ぶ行列や不安定なインターネット接続、深夜の大停電などの問題が続いていると報じた。
 立て続く騒動にもかかわらず、約6800人の参加者は、講演や講義に耳を傾けたりワークショップに参加したりする傍ら、同好の士との交流にいそしんでいる。
 〃キャンバス・パーティー〃は、科学技術やゲームも含むソフトの開発、デジタルエンターテイメントなどの分野で世界最大級のイベントとされ、ブラジルでは2008年から毎年開催。
 4度目の開催となる今年の会場は、イミグランテス街道にある展示センター。展示エリアが昨年より広くて快適になり、食事広場の改装や指定した場所への食事の配達サービス改善など、参加者や訪問者により良いサービスを提供できるようになっている。
 今年のイベントには、アルバート・アーノルド・アル・ゴア・ジュニア元米副大統領や『ワイアード』誌のベン・ハンマスリー特別編集者、アップル社の共同創設者のスティーブ・ウォズニアック氏らも出席。23日までの期間中は毎日、有名人や大企業の重役による講演などの予定が組まれている。
 18日にはマリーナ・シウヴァ元環境相も出席し、選挙におけるインターネットの利用について話した後、元米副大統領と会談した。
 在任中に企画した情報スーパーハイウェイ構想が米国での爆発的なインターネット普及に繋がった事と環境問題への取組みで知られるアル・ゴア元副大統領は、「度重なる水害は、温室効果ガスの排出増加の影響」との問題提起もしたという。