ニッケイ新聞 2011年1月21日付け
ボリビアのサンフアン日ボ協会発行「ABJ通信」によれば、米国経済の低調を受け、同国通貨ボリビアノス(Bs)の対ドル為替がこれまでの1ドル=7・07Bsから7・05Bsに上がっているという。同国のメディアが「経済に敏感なユダヤ人らの詳しい裏話」として伝えるところでは、米国・世界経済の低迷が続けば今後4年ほどの間に1ドル=5Bsまでのドル安も予測され、ドル預金をしている人は為替差損が生じる恐れもあるとか。経済の行方を見通すのは難しいが、興味深いニュース。一方、ドル建て借金のある人は返済が楽になる?とも。
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リオ州水害の被害者に対して岩手県人会が呼びかけた見舞金が、19日、同会からリオ州日伯文化体育連盟に送られた。当初666レアルだった募金は、新聞報道の翌日さらに50レアルが加わり、計710レ余りに。日系団体による救援物資寄贈の呼びかけが始まったこともあり、同会では当面これ以上の見舞金呼びかけは行わない予定。救援物資の寄付は21日まで援協福祉センターで受付けている。
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「最近、ブラジルで茶道の枠が広がってきた」と確信する裏千家の林代表によれば、2〜3年前から各地の企業にお茶の講義を頼まれるようになったそう。その企業とは遊園地や航空会社などで、サービス業界が考えるお客様へのサービスをより良くする従業員への指導の一環だとか。今までTAMでは国内便の客室乗務員向けに行っていたが、今年から国際便客室乗務員300人に対する講義もスタートする。茶道に学び、ブラジルのサービス業にも〃やまとなでしこ〃のようなしとやかな接客スタイルが導入される?