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まだ低いブラジルの慈善寄付=問題は人と人との橋作り

ニッケイ新聞 2011年1月22日付け

 英国の慈善援助財団(CAF)が153カ国を対象に行った調査によると、09年のブラジルの慈善寄付は76位と21日付フォーリャ紙が報じた。
 マック・キンセイのコンサルタントによると、連邦政府の税収が過去最高記録を更新しているブラジルには、寄付を2倍にするだけの力があり、慈善事業や社会プロジェクト、リオデジャネイロ州で起きたような災害への人道支援には、09年GDPの0・6%にあたる94億ドル(158億レアル)をあてられるはずだという。
 09年実績の47億ドル(09年GDPの0・3%、約79億レアル)という額が、世界平均の0・8%はおろか、南米平均の0・4%にも及ばないのは、プロジェクト資金の不足や必要としている人がいないからではない。寄付に興味を持つ人や企業がない訳ではないことは、リオ州での災害に対する取り組みでも証明済みで、問題は、寄付したい人とそれを必要とする人との間の橋作りだという。

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