ニッケイ新聞 2011年1月22日付け
サンパウロ市ジャサナンでは、仕事による不在時の息子の非行が心配で、息子の足を鎖で縛って家の中に閉じ込めたという父親の行動が問われているが、父親をそこまで追い詰めた状況に不安を覚える。
日本の学校と比較して不思議に思うのは、ブラジルでは小学校、高校でクラブ活動や、大学でサークル活動といったグループ活動がほぼないこと。授業は半日で終わるというのだから、ブラジル人学生たちの時間の使い方が気になったものだ。
文化やスポーツを学びながら熱中できる何かを持つ意味で、そういった活動は子供の成長の支え。力を注ぐ先が見つからない子がコンピュータの前で長時間過ごしたり非行に走るとすれば、ブラジルにもあればと思う。
援協傘下の奄美事業所にはたくさんの子供の笑顔が溢れるが、ブラジル児童の非行防止を考えて始められた活動の一つとして応援したい。(裕)