ニッケイ新聞 2011年1月25日付け
09年の60周年を機に行った宮崎県人実態調査(吉加江正健ネルソン委員長)がようやく完成しつつある。現在印刷に入っており、2月末に完成、3月はじめに会員へ発送される見通しだ。発行部数は600部を予定している。総会で高橋久子会計は、「60周年で日本ブラジルの多くの方から寄付を頂いたおかげで、したいことができた」と感謝。同会では2月19日にポ語版「宮崎県南米移住史」に基づいたクイズコンクール(1位は日本往復航空券、会場は東洋会館)を計画しており、その1週後に結果発表とあわせ実態調査の発刊式を行う考えだ。
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沖縄タイムスによれば、このほど、ボリビアの新しい駐日大使に二世のルイス・マサハル・ヒガ・トミタ氏(55)が就任したそうだ。前大使のアシミネ氏と同じ同国のオキナワ移住地出身。辛酸をなめた第1次入植者の子弟で、うるま耕地から入植者が避難したパロメティーヤで生まれ、空軍パイロットなどを経て大統領専用機のパイロットも務めた。現在は空軍大佐。パラグアイでもそうだが、これでボリビアでも2代続けて日系人の大使就任となる。「ボリビア発展のため貢献するのはもちろん、オキナワ移住地、日系社会のために力になりたい」と抱負を語るヒガ氏。半世紀を経て現在の安定をつかんだ移住者の苦労が花開いている。
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「こどものその」の谷口ジョゼー理事長によれば、今週末の慈善カラオケコンクールは、2月4から6日までの3日間ソロカバ市で開催されるサンパウロ州選抜カラオケ大会(通称パウリストン)の前哨戦と位置づける出場者も多いという。「だからいい歌手が多いです」と同氏。パウリストンの結果を占う熱唱が繰り広げられるか。