ニッケイ新聞 2011年1月27日付け
リオ市セントロで24日、市警による麻薬密売者摘発中に市役所庁舎やグローボ局の取材ヘリコプターが銃撃されたと25日付伯字紙が報じた。
朝6時15分過ぎに約100人の市警が乗り込んだのは、エスタシオ区内のサンカルロス、ジンコ、ケロゼーネ、ミネイラの各ファヴェーラで、密売者と見られる男性1人が死亡、3人が負傷した他、未成年者1人が身柄を拘留された。
発砲事件発生は7〜9時頃。社会福祉局などがある市役所の5、10、14階と隣の建物の11階に弾丸が打ち込まれた他、グローボ局取材ヘリが3発を浴び緊急着陸。ケガ人はなかった。
今回の捜査は平和駐留部隊(UPP)設置目的ではなく、密売者が逃亡した後に麻薬や武器を押収した警官は現場を後にしたとされていたが、26日付伯字紙によれば、リオ州知事は25日、エスタシオ区のサンカルロスと市中央の観光地区にあるサンタテレーザの両ファヴェーラには年内にUPP設置と発表。市役所や取材ヘリ銃撃は、市警捜査に対する密売者達の報復行為との見解も明らかにした。