ニッケイ新聞 2011年1月28日付け
「パソコン使える?」「4歳からやっています」。本誌編集部で職場体験を行ったサ日本人学校の生徒との会話だ。その言葉のとおり、リズム良く原稿を書く手が動く。その姿に古参社員が目を見張っていた。生徒の祖父ほどの齢に当たる同社員、「今の子は凄いね。パソコンは負けるが、エンシャーダ(鍬)では負けない」と冗談めかす。戦前移住者の気骨といった所か。
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聖南西地区で初開催となるパウリストン・カラオケ大会。聖南西連盟では傘下25団体の婦人部が腕をまくり、出演歌手600人と来場者の食事、計6000食を準備するそうだ。また山村敏明会長によれば、案は具体的ではないが、「年内に、地域を盛り上げる大きなイベントを行いたい」との意向もあるとか。今回の食事準備は、それを見越して、婦人部の結束を狙う意味もあるという。山村体制も3期目。結束と活性化の試みが少しずつ実を結んでいるようだ。
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中国の旧正月(春節)を祝うフェスタ「中国新年」が29、30両日にリベルダーデで開かれる。6回目の今年も例年通り、広場、ガルボン街を中心に芸能、武道、食など同国文化を紹介するイベントが行われる予定だ。続々開店する中華レストラン、町行く人など、最近とみに〃中国〃が目立つようになったリベルダーデ。先週末には中国人を狙ったと見られる集団強盗が起きたが、急成長する母国への関心が高まるにつれ、リベルダーデの中国人も徐々にブラジル社会の中で目立ち始めているのかもしれない。一方で、レストランの生ごみを店から離れた所に捨てに行く店員の姿を時々見かけるが、こうした〃姿勢〃への声も次第に出てくるかも。