工業製品輸入が急増=市場進出目覚しい中国
ニッケイ新聞 2011年2月1日付け
ブラジル機械装置工業会(Abimaq)によると、工業界の国内総生産(GDP)が2004〜2010年に36%増加したのに対し、同期間中の工業製品輸入は121・4%も増加し、GDPの9倍もの速さで成長していると、1月31日付エスタード紙が報じた。同期間中の輸出率は4・8%低下した。
ブラジル機械装置工業会理事のマリオ・ベルナルジーニ氏は、「一定期間を通じて輸入が増え、輸出が減るということは競争力の喪失を意味する」と懸念の色を隠さない。
ここ6年間で製造業者10社が外国製品の低価格に押されて市場から消えたハンドリフト(手動式のフォークリフト)はその一例。うち1社はまだ生産中だが、ほとんどの機器が国外から運び込まれており、パレトランス社が実質的には国内最後の製造業者となった。
ブラジル市場では2010年に国産品と輸入品を合わせ6万台のハンドリフトが売れた。「私の会社は3万5千台を生産したが、中国製品の成長には驚かされる」とパレトランス社取締役のリネウ・マトス・カマルゴ・ペンテアド氏がいうように、国内市場への中国製品は6年前の2%から40%に急速に拡大中。
一方、中国からの投資増加について、サンパウロ州工業連盟(FIESP)は、中国からの投資は国内雇用を創出せず、ブラジルからの輸出増にもつながらないと判断。ボストン大学ケヴィン・ガラガー氏の試算では、ブラジル製品の輸出先の91%が低価格の中国製品に脅かされているという。
一方、伯中関係の拡大に伴い、増えているのはブラジルへの移民数。先週末にはサンパウロ市リベルダーデ区で中国の旧正月が祝われ、龍や獅子の舞い、民族衣装によるパレードなどが行われた。中国人協会によると、国内在住の中国人やその子孫は20万人で、13万人がサンパウロ市在住だという。