ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
看護士が1歳児の指切断=医療ミス告発は2日に1件
ニッケイ新聞 2011年2月2日付け
サンパウロ州看護審議会の統計によると、サンパウロ州での医療現場のミス告発は2日に1件起きていると1日付エスタード紙が報じた。2005〜10年に起きた医療ミス告発は980件で、250件は昨年発生。死亡や後々まで残る障害発生というケースも20件あるという。
最近起きた告発事件の一つは、サンパウロ市北部のマンダキ総合病院で1月30日に起きた1歳女児の指切断事故。貧血治療を受け、退院許可が出たその日、点滴の針を固定していた絆創膏をとろうとした看護士が誤って小指の先の骨を切断してしまったというものだ。
絆創膏がはがせず、鋏を使って切除しようとしたが、堅いものに当ったのを防護用の板だと思って力を入れたところ骨を切断したという事故で、緊急処置を受けた女児は31日に退院。今週中にもクリニカ病院で再建手術を受ける予定だ。
担当看護士は傷害罪で告発されたが、サンパウロ市北部のサンルイス・ゴンザガ病院で昨年末起きたワセリン点滴で12歳女児死亡事件など、報道されるミスは氷山の一角。偽医師事件などはもってのほかだが、ミスに伴う事故防止には、原因の解明と共に、医療関係者の養成課程や現場の物品管理などの総合対策が必要だ。