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サンパウロ州登記所で離婚倍増=新法故の容易さが原因か

ニッケイ新聞 2011年2月4日付け

 2日付フォーリャ紙が、サンパウロ州の登記所では2010年に9317件の離婚が記録され、2009年の4459件に比べ109%の増加と報じた。
 大幅な離婚者数の増加は、2010年7月発効の新法では、正式な離婚成立までの認証期間を必要としなくなったことで離婚が容易になったのが原因ではないかと考えられている。従来の法では、正式な離婚成立には離婚届の提出又は別居し始めてから最低1年などの規定があった。
 同様の現象は、2007年の法律第11441条の改正によって登記所での離婚が認められた時にも見られ、同年に登記所で成立した離婚は4080件、翌2008年の登記所での離婚は4394件に上っている。
 2010年改正の新法によれば、離婚を希望するカップルに未成年の子供や障害児がいない場合には裁判所を通さずに簡単に離婚できるようになった。裁判所での審査には数カ月かかっていたが、場合によっては、離婚届提出日に離婚が成立することもある。
 登記所での短時間での離婚成立のためには、財産の分割、慰謝料や養育費などの支払、どちらかが伴侶の苗字を使用している場合はその使用放棄などを明記した書類の作成と署名の必要がある。

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