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サンパウロ州教員採用試験で疑惑=肥満や眼鏡使用で不採用に

ニッケイ新聞 2011年2月5日付け

 2日付フォーリャ紙が、サンパウロ州の教員採用試験で、肥満などの理由で採用を拒否された人がいたと報じている。
 同紙が掲載したのは大サンパウロ市圏(グランデ・サンパウロ)内の3市5人からの苦情で、健康診断では何も異常がなかったのに、州政府の担当医から〃不適切〃との烙印を押されたと話している。
 5人は皆、今年から授業を行う9304人の教師を採用する試験に参加しており、第一次試験合格者向けのトレーニングコースを終え、第二次試験にも合格していたが、今年初めの健康診断で不採用となった。
 彼らは、試験結果の報告書を見ることもなく、正式な不採用の理由が明らかにされていないと話し、主催者に報告書の提出を申請している。
 これに対し、ジュラウド・アウキミンサンパウロ州知事は2日、肥満によって不合格にされた教師は、医師の判定を不服として上訴する事が可能と発言したと3日付アゴーラ紙が報じている。
 また、4日付同紙は、肥満の他に、視力の問題で不採用になった例として、アンドレッサ・ドス・サントスさん(27)とパウロ・セーザル・ヴェントゥリニさん(24)の証言を掲載。
 アンドレッサさんは「州の医療技術学科で眼鏡の度があっていないと判断されたが、他の眼科で見てもらったところ、授業を行うには何の問題もないと診断された」といい、臨時採用資格しかないとの判定結果への疑問を表明している。