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ニッケイ新聞 2011年2月5日付け

 「フェルナンド・モライスが僕に聞いたのは『ロマンスはなかったか?』との質問だった」と日高徳一は笑い飛ばし、「女ッ気なんてある訳ない」とあきれたようにいう。わざわざ本人に取材していて、なぜか刀で大立ち回りしたかのようになってしまうのは、ある意味、著者の〃サービス精神〃が旺盛すぎるのか。識者の間では、あの本は「ノンフィクション」ではないとの声は前々からあった。「歴史的事実をベースにした小説」と思えば面白く読めるかもしれない。なお4月に公開予定の映画『コラソンイス・スージョス』は、この本が原作だが、最初から「フィクション」「ロマンス」を謳っているから正直か?!
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 コチア青年55周年、花嫁51周年の記念文集が完成した。当初の予定よりは遅かったが、おかげで式典のグラビアも加えた立派なものに。編集にあたっては最初なかなか原稿が集まらず、委員の人たちも寄稿依頼などで苦労したようだが、それだけに完成の喜びもひとしおだろう。また中には、原稿用紙30数枚の〃大作〃を寄せた人もあり、1200字という規定にあわせるのに骨を折ったとか。
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 ボリビア・サンファン学園の川上梢教師は「服も胸がバンと出ちゃったり、(ボ国は)日系人好みの物が少ない」と言う。ふれあいセミナーに参加した生徒らは全員が初の来伯、東洋街での日本製品等の買い物を楽しんだ。女子はカワイイ小物、男子はカードゲームがお目当て。人気の物は日本と変わらない。2時間の時差の関係で夜眠れず、疲れを見せる生徒もいたが楽しい4日間を過ごしたよう。