ニッケイ新聞 2011年2月5日付け
「分かり易いニュース解説が人気」と先日の記事中にも書いたが、池上彰氏は最近日本で『時の人』と呼ばれる程の人物であるようだ。
農協セミナーで難しい言葉の使用を避けて講演を進めた池上氏。初の拝聴で人気の訳を知った。
話題は普段耳するニュースだがその解説で、「なるほど!そういう訳だったのか」と目から鱗が落ちた。分かった気になっている事が多かったようだ。
簡単な言葉で事の仕組みを説明するには、真の理解が必要だろう。記事を書く者としてそっと我が身を振り返った。
同氏の著書によれば、「なぜそうなるのか」を突き詰める事が真の理解を生むという。
少々大袈裟かも知れないが、日々の情報にそう接すれば世界がより面白く見えるのかも知れない。そんな思いが生まれた池上氏の講演だった。(秀)