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東西南北

ニッケイ新聞 2011年2月9日付け

 ベロ・モンテ水力発電所建設に対する環境許可発行に疑問ありとパラー州検察局が提訴した後、工事担当のコンソーシアムが裁判前に一部建設を開始する構えを見せている。早ければ今週着工の情報に危機感を強めた反対派の先住民や環境や社会問題に取り組む活動家達がブラジリアで8日に抗議行動。コンソーシアム側は形だけでも工事が始まったといえばごり押し出来るという腹かも知れないが、工事の影響は末代に及ぶ上、破壊された環境復元は不可能。許可発行直前、国立再生可能天然資源環境院(Ibama)トップ交代劇も起きただけに、建設は本当に有効なのか、代替案はないのかを再度問い質したい人も多いはず。
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 カーニバル前に売れている仮面の主はチリリッカ—。7日にサンパウロ市25・デ・マルソ街で探したところ、在庫があったのは1店だけ。同様な傾向はリオでも見られ、統一選で得票1位の下議の仮面を名指しで買いに来る客が多く、1カ月で200個売り捌き同数を追加注文した店もあるという。チリリッカに次ぐ売れ筋はジウマ大統領とか。
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 サンパウロ市地下鉄は9日から値上げとの情報とは裏腹に、8日現在、金額や変更日が不明。2・85〜2・90レアルの可能性が大で、早めのビリェッテ入金がせめてもの自衛策だ。市議会前では10日17時からバス代値上げへの抗議行動再び。

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