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酒の個人消費は世界4位=15歳以上の飲酒者平均で
ニッケイ新聞 2011年2月15日付け
ブラジルの15歳以上の飲酒者は、年平均18・5リットルのアルコールを摂取と世界保健機構(WHO)が発表した。
12日付エスタード紙やG1サイトによると、15歳以上の人口全体の年平均は10リットルで、世界平均の6・1リットルやラ米平均の8リットル以上。15歳以上の飲酒者の18・5リットルは、エクアドルの29・9リットル、メキシコの27・2リットル、ニカラグアの20・5リットルに次ぐ世界4位だ。
男性飲酒者の平均は24・4リットル、女性飲酒者も10・6リットルで、いずれも、世界平均を大きく上回る。この数字は純粋アルコール量で、アルコール濃度5%のビールを350ミリリットル飲めば17・5ミリリットルのアルコールを摂取。18・5リットル飲むには毎日3缶弱のビールで充分だ。
WHOでは新興国では所得向上に伴って飲酒量も増えているというが、ブラジルの場合、週一回は酔うほど飲む人が人口全体の30%で、ロシアの21%や米国の13%などに比べてかなり高い。
世界全体では飲酒が原因と見られる病気による死者は年250万人(世界人口の4%)で、エイズや結核、戦争以上の死者を出しているが、ブラジルの飲酒が原因の病死は全体の7・2%に及ぶ。ブラジルの消費量最多は全体の約54%を占めるビールで、蒸留酒は40%、ワインは5%だという。