ニッケイ新聞 2011年2月17日付け
昨年2月に発足が発表されたコザン(Cosan)とロイヤル・ダッチ・シェル(Shell)の共同企業体は14日、5年以内にサトウキビの生産を1億トンにとの目標と新会社名『ハイゼン(Raizen)』を発表したと15日付エスタード紙が報じた。
ハイゼンのヴァスコ・ジアス社長によると『ハイゼン』という名前の由来は、(サトウキビの)根とエネルギーの融合から来ている。
現在は公的機関からの立ち上げ承認待ちのため、操業開始は上半期末を予定しており、現在6200万トンのサトウキビを生産しているコザンは砂糖やエタノールの生産も含め、新会社ハイゼンの一部となる。
営業担当副社長のルイス・ギマラエス氏は「エッソ(Esso)というブランド名はハイゼンの操業開始から36カ月後にガソリンスタンドから消える」と述べた。彼によると、エッソからシェルへは〃整然とした変換〃が行われる。
「シェルというブランド名はガソリンスタンドにおいて非常に重要な信頼性がある」とルーベンス・オメット経営審議会長は強調した。また、同社他部門では、コザンというブランド名も継続して使用する。
ブラジルのエッソは2008年、コザンにより8億2600万ドルで買収された。エッソの資産を受け継いだコザン燃料潤滑剤会社(CCL)の収益は、2010/11農業年の第3四半期に、14・3%増の31億レアルを記録した。
ハイゼンのエタノール、砂糖、バイオエネルギー部門を担当するペドロ・ミズタニ副社長は、コザンが最近取得したザニン工場は原契約では対象外だったが、近日中にハイゼンの一部となる事が決まっており、ハイゼンは合計24の工場を持つことになると話した。