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販売禁止のガン治療薬=サンパウロ州とリオ州で押収される

ニッケイ新聞 2011年2月17日付け

 公的な医療機関でしか使用が認められていない筈のガン治療薬が、サンパウロ州とリオ州の個人病院などで流通している事が発覚したと15日付伯字紙が報じた。
 サンパウロ州政府の発表によると、不正な流通が発覚したガン治療薬は市場価格で6千レアル相当の品で、本来は一般市場に出回ることはありえない製品が、オザスコ市の個人病院で使用されていたという。
 14日に押収された治療薬は16万レアル相当分で、捜査を担当するアンデルソン・ピーレス・ギアンパオリ警部は、これは氷山の一角との見解を明らかにしている。
 同警部によれば、薬品販売会社のアメリカ・ド・スウ社では、より廉価の薬も押収されており、公的医療機関から横流しされたり不正に売却されたりした可能性と、製薬会社から輸送中に略奪された可能性がありうるという。
 2009年の場合、サンパウロ州内で横流しされたり強奪されたりして犯罪者達の手に落ちた高額医薬品は、1千人分の1千万レアルに上る。
 同種の摘発はリオ州でも行われ、リオ州政府が注文またはサンパウロ州で犯罪者の手に渡った医薬品の一部と見られる薬剤が個人薬局で販売されていたのが発見されている。

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