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肥満治療薬の販売禁止?=現場の医師ら懸念を表明
ニッケイ新聞 2011年2月18日付け
国家衛生監督庁(ANVISA)が肥満治療薬の販売を禁止する意向を表明し、現場の医師や患者から懸念の声が上がっていると17日付エスタード紙が報じた。
近日中に公聴会を行って販売禁止を決めるとされているのは、アンフェタミンなどを使った薬で、2010年の販売量は636万8547錠。
適正体重を超える人が大人の49%という国で薬が姿を消せば、不法なルートでの入手や胃の縮小手術などに走る人が増える懸念するのは医師。肥満と糖尿病で苦しんだが、薬でやっと体重を減らす事に成功した患者からは、今後の生活への不安の声も上がっている。