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「それなら死ね!」の大失言=立ち退き交渉でマナウス市長

ニッケイ新聞 2011年2月23日付け

 アマゾナス州マナウスのアマゾニノ・メンデス市長が21日朝、同市住民に「それなら死ね!」と言った事を、21日、22日の各種メディアが一斉に取り上げた。
 問題発言が起きたのは、週末の雨で土砂崩れが起き、3人の死者が出たサンタマルタ地区。このまま人が住み着いていれば同様の災害を繰り返すと考えた市長が、立ち退き要請のために同地を訪れたものだ。
 ところが、市長の説得に対し、住民達は「引っ越せと言われても、引っ越す家なんか手に入らない」と無碍もない。
 これに腹を立てた市長は、堪忍袋の緒が切れ、「そうか、これだけ言っても分からないならここで死ね!」の捨て台詞。その上、「あんたはどこの出身だい?」と聞かれた住民が、「パラー州」と答えた途端、「ああ、それで解った」とのやり取りも続いた。
 同市広報局では、同日中に、「死ね」との発言は住民が立ち退き要請にどうしても応じない姿勢を見せた事で興奮した市長の失言と釈明。広報官は、出身地を巡るやり取りは、近年のマナウスは北部や北東部からの人口流入が激しく、学歴も無く、手に職もない人々は危険な地域に定着する傾向があるから出たものだろうとコメントした。
 広報局の文書では、危険地域の住民は市が家賃を補助する家に移動させる予定で、新しい家を建てる場所が決まったら建築資材と基礎食料品セットを支援する事も明記。同市の危険地域には、市外からの移住者ら約5万家族が住んでいる。
 雨の時期は、土砂崩れなどが起こる度に市当局などが槍玉に上がるのが常。連邦政府も危険地域の調査や防災体制作りを進める予定だが、22日付フォーリャ紙には、サンパウロ市の危険地域は407カ所で住民数は50万人との記事も掲載された。

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