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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2011年2月23日付け

 競技人口減に悩む将棋連盟。川合会長によれば、60年代はサンパウロ市ジョン・メンデス広場にあった「万平食堂」が対局の場所だったそうで、邦字紙記者の姿もあったとか。「汚い店だったけどね、手打ちうどんがおいしかった」と懐かしむ。
 しかし嘆いてばかりもいられない。後継者養成のため、学校の休み期間に子供大会など新しい取組も始めた。会員でチェス優秀選手のジェーメスさんが指導にあたっており、「今後はポ語での普及にも力を入れたい」
 一方、参加者減の背景には、優勝者が昇段するシステムによって高段位者が〃増えすぎ〃、競争が激しくなったこともあるよう。やはり出るからには勝ちたいのが人情か。連盟では、段を下げたり、総当り戦などの対策も考えているとか。
 60年余の歴史を誇る将棋連盟。囲碁があれだけ日系以外にも人気なのだから、将棋の面白さが広まれば、まだまだファンは増えるはず。(ま)