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東西南北

ニッケイ新聞 2011年2月24日付け

 サンパウロFCに22日、国内で最初に5度の全伯優勝を果たした事を意味する〃ボールのトロフィー〃の返却命令が出た。いつからのどの試合を対象に全伯チャンピオンと認めるかの基準が変更されたため、リオのフラメンゴが、自分達こそこのトロフィーを受ける資格があると、ブラジルサッカー連盟相手に訴えている事を受け、最終判断が出るまでは連邦貯蓄銀行預かりとするよう命じられたものだ。一方、23日は、コリンチアンスやフラメンゴ、フルミネンセ、ボタフォゴなどの名門チームが、クルーベ・ドス・13と呼ばれるグループ離脱を表明。試合中継を担当するテレビ局は同グループとの交渉で決まるのが常だったが、これからはクラブが直接交渉するという。W杯も近いこの時期に不協和音続出でも大丈夫?
     ◎
 23日付科学雑誌Zootaxaに、パラー州内を流れるアマゾン川支流のイガラペ・クルアで見つかった新種の魚が紹介された。黄色みがかった長細い体に比較的大きな頭と目を持ち、口ひげのある魚は、カーリャ・ノルテと呼ばれる地方探索中に、観察中の魚と共に網に掛かった。同日のエスタード紙は、本来の生息域とは異なる地域に侵入し、従来そこに住んでいた動物達の生態系を破壊している動物達を紹介していたが、新しく発見された魚は共存型か、それとも他からのインベーダー(侵入者)か。